とある飛空士への追憶(犬丸小六) 書評

2008年、ライトノベルに衝撃をもたらした伝説の作品。映画化も決まっている。ながらく、読もうと思いながらも手が出なかった作品だった。実際に読んでみてもっとはやく読んでおけばよかったと後悔している。

美しい姫ファナを守りシャルルは敵の戦闘機から逃げ無事に目的地に届けることが出来るか。幾度となく繰り返される敵からの攻撃に読み終わるまでどきどきしっぱなしだった。

文章はライトノベル作家の中ではトップクラスといっていいだろう。中でも、ファナの容姿の描写は僕が読んできた作品の中でも一番といえる。

ありありとはっきりと彼女の姿が頭の中にイメージさせられる。白く透き通った肌から、雰囲気、容姿にいたるまですべてにおいて。

全体としての話のまとまりもしっかりしているので惹きこまれることはまちがいない。

話題の作品をこの機会に読んでみてはいかがだろうか。読む価値は大いにある。