羽月莉音の帝国を読んでよかった

羽月莉音の帝国 (ガガガ文庫)羽月莉音の帝国 (ガガガ文庫)
至道 流星,二ノ膳

小学館
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おすすめ平均 : 5つ星のうち4.0

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久しぶりに私が好きなライトノベルの1位を交換しなければならないとこれを読んで思った。

前半は、キャラ同士の心情の書き方がまだまだだなあなんてつまらないことを思っていたが後半のお金がどんどんたまり、会社が発展する様子を見て感動に胸が震えた。心がなにか熱いものによって揺さぶられるような感触があったのだ。

そして俺がやりたかったのはこれではないのかと確信した。

この感じはコードギアス反逆のルルーシュでゼロが敵対勢力ブリタニアを自分の策略でまんまとはめて、笑ったいたときに感じた気持ちと同じである。


お金を稼ぎ自らの理想をすすめる帝国を創り上げる。彼女の思想はある意味で今の民主主義社会にはむかっている。

だが、彼女羽月莉音ならばそれも可能だろう。1世限りの帝国ならばトップが優秀ならばどうにでもなるのだ。代が変わるごとに独裁国家は国家としての体をなさなくなってくるが、1代で終わる国家であるなら彼女が生きている限り安定を保っていけるだろう。唯一の問題があるとすればまさにそこである。彼女が自分が作った理想国家を自分が死んだあとも1部の優秀なものによって実行される政治制度で維持しようとすることは新たなる混沌を生むことになる。

1巻ではまだ国家は出来ていない、これからの彼女の生き様を見守っていきたい。