やらせ広告でなかったとしても、信用には足りないものであるということ

いつも読ませてもらっている山田真哉さんのブログの記事に映画CMヤラセ疑惑? - 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』100万部?日記 - 楽天ブログ(Blog)というものがありました。
内容は、最近CMでよく使われている手法の撮影現場を見たというものでした。その手法とは、試写会のあとの観客にインタビューして感想を聞き、それをテレビで放送するというものでした。
つまり、ヤラセではないということを証明する現場を見たということです。私も完全にやらせだと思っていましたが、現実は違っていたようです。少し驚きました。

けれど、この手法で作られた広告を見ても信ぴょう性が高いかどうか判断することは不可能です。
いわば作られた観客の言葉であるからです。

考えてみてください。あなたがもし試写会の後インタビューされたとしたらなんといいますか? 映画の悪い感想は言わないはずです。なぜならこのような考えを抱くためです。
っかく招待してもらっているのだから、恩がある。ならば映画に対して悪いことを言うのは恩を裏切ることになるのではないかという考えにです。
また、当然社会の目に触れる可能性もあり、なおかつ面と向かってカメラマンや関係者に言うのはいい気持ちがしないということもきっと思うでしょう。
だから、必然的に映画を賛美する言葉が集まるというわけです。


もしも、本当にひどい映画であって、80%の人が最悪の映画だと言っても残りの20%の人の言葉だけを抜き出してまとめればいいだけですから問題は全くありません。


こんな具合に作られたCMはあくまでも宣伝目的の産物でしかありません。真にその映画が良いものであるのかを見分けることには役に立たないのです。
ですから人は評論家に頼り、世論に頼り、いいものを見極めようします。


私の意見としては、駄作の中にも見出すものがあると信じています。