なぜバカ大学が増えたのか? 過去と現在を比較して簡潔に読み解く

バカ大学のことが話題になっている。
日本橋学館大学のシラバスがすごい件:ハムスター速報
これを簡潔に読み解く。

世の中には3種類の大学がある。上の層が、いわゆる東大、京大をはじめとする有名国立大学と早慶上智、マーチなどの有名私立大学。中の層が地方国立大学と上の層には及ばないが名の通っている私立大学。そして救いのない実力不足の大学生がたむろするのが最下層の大学である。

今回、話題になった大学は間違いなく最下層だろう。前述のシラバスに載っているような高校生でも容易に知っていることをもう一度大学で教えなければいけないのは、そこに所属する大学生達がそのレベルの実力すら持っておらず、再度教育する必要があるからだ。

かつて、日本の大学生の大多数は優秀だった。誰もがまじめに勉強に取り組み、議論を戦わせ学問に打ち込んだ。だが、今は違う。なぜだろうか。理由は簡単なことだ。大学生になる人が増えたからだ。大学生の数は戦後大きく右肩上がりに上昇した。実際の所いつの時代もまじめに勉強に取り組み、高い実力を持つ者は人口あたりのパーセンテージでは大きく変わらない。仮にその層が5%であったとしよう。全人口が5000万人から1億人に増えたとき、その層がしめる人口は250万人から500万人になる。だが、同時に全人口あたり10%しか行っていなかった大学にいく層が30%になったとする。すると、500万人から3000万人になるわけだ。*1後者から対応するの前者を引くと分かるが、まじめに勉強しない人数は250万人から2500万人になり一気に増大する。一目で分かるように、これが今の日本で起きている現象なのだ。そのような学力の低い大学生が集まる大学こそがバカ大学である。

バカ大学が増えてきた今、大学を卒業したということはもはや一定の価値を失ったのだ。大学に入ったことがプラスにとらえられるのは名の通っている大学のみ。それ以外の大学はそれ自体がマイナスとして受け止められる。
というわけで、私はこれからは学歴主義がさらに広がると思う。今までもそうだったがさらに大学名が重視されることが広がるだろう。そして上位層の枠はさらに削られ、下位へ転落する大学が増える。それだけのことだ。もちろんそれによりつぶれる大学は増えるが、それに巻き込まれる大学生たちは、半分はそのような大学を選んだ学生自身の責任だ。あまんじて受け止めるべきだろう。そのような淘汰から生き残った大学は、最後にはかつての権威を取り戻すことになるにちがいない。

*1:あくまでも例であり確実な数字ではない