ライトノベルの書評の形式と要素の一覧 

書を評すると書いて、書評。その書き方には様々な形式があると思う。そしてどれを選ぶかによって、その人の個性が出る。この記事では、それらの書評の形式や要素、技術について考えたいと思う。その中にはライトノベルだからこそ生きるという物もある。いくつかのものを併せ持つ書評も存在する。


1,本全体の要約
その名の通り、小説全体を要約してまとめる。この手法だけを使う書評は少ないが、これを読むだけでその小説がどんなストーリーであるかどうか分かる。その内容が面白ければ読者は実際の本を買って読もうという気にさせるわけだ。無論、欠点もある。まずこれを読んだだけで読者は物語を理解したような気になり、その本を実際に手に取ろうとする気分がなくなることが往々にしてあること。読んでもないのに理解した気になるってやつだ。こんなことばかりしてると友達に本について話しているときに読まずして語るな、と知ったかを聞き手に叱責されたりする。これはそこで完結してしまうと表すこともできるだろう。さらに要約の技術が劣っていればその物語の魅力を伝えられない。最悪の場合、間違った印象を書評の読み手に抱かさせる。簡単なようで難しい。後、ネタばれが起こる。


2,あらすじ
本の裏側、帯などで書かれているやつ。大抵の場合、ライトノベルでは編集さんが考える。個人的に考える作者もいるらしいが。1の全体要約までいかない場合を指す。書きすぎず書評の読者惹きつける技術が求められる。これはほんとうに難しい。論理的に書くことも必要であり、なんども書くことでその技術は向上するが本などを読んで勉強しないとそれ以上は難しい。中身が伝わらないものは最悪である。一流大学をでたはずの編集でさえ散々なあらすじを書く人もいて、大学名だけが全てではないとこの事実を知った人なら一様に首が折れるほど頷くはずだ。


3,評価を数値や星の数で付ける
これは、その作品の評価する際に使われる。例を挙げるなら、☆☆☆のようなものだ。この方法を選挙に取り入れようとする所もあるらしいが、集計方法が複雑になるからという理由で実施されているところは少ないが、個人で使うには全く問題なし。多くのサイトで使われている。
欠点は、数値の値を決めるのが感覚的な方法を取った場合、その基準が曖昧になるということだ。厳密な定義を作るにしても面白さや感動の度合いなどは基準を作りづらい。最終的に高得点を連発する用になってくると全く意味をなさなくなる可能性もある。
僕がやるならば、3段階評価にして、つまらない、普通、おもしろいの3つに分けると思う。ではなぜ僕がやっていないのかという理由は、カテゴリにその評価を付けると見出しで点数が分かってしまい書評を見る気がなくなるかもしれないと思っているからだ。実際は本文に記載すればそれは避けられるので、今までの本に対してさかのぼって書くのがめんどくさいから今更始めたくないというただの逃げにすぎない。

逃げちゃダメだ。

という心の声は無視。


4、心に残った、響いた名言を書く
まいじゃーさんのところでもやっている手法。かっこいい言葉なんかを書いている。最近多いキャラ重視であるライトノベルの長所を活かすにはいいと思う。試しに叫んでみよう。気分がよくなり、外に一目散に服を脱いで飛び出したくなるという効果を生む。


5、自分が感じた感想 数行
自分の感じた感想を数行で書く。書き手の主観による物だが、率直な意見に基づくものが多く単純に面白いか、また感動できるかどうかなど感触を知ることができる。書き手と近い好みの傾向を持つならばその信頼度はさらに高くなるだろう。要約やあらすじに対して補完的に使うと効果的だ。


6,文字、単語色反転
もはや要素でも形式でもないような気もするが。1や2でネタバレする場合、色を反転しその部分を何もしなければ、見えなくすることで紹介本の未読者にネタバレを知られることを予防しようという作戦。画期的な方法。未読者と読者とのためにふたつの部分、書評を考える必要が発生するが。