ミグストラノート

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信大理学部地質科学科の新歓ハイク(新入生歓迎ハイキング)について

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地質科学科の新入生歓迎の催しである新歓ハイクについて今回は取り上げる。

概要
信大地質科では、毎年新しく入ってきた新入生を迎える行事として4月の始めに新歓ハイクという行事を行っている。新歓ハイクでは、新入生に地質科で学ぶ地質のこと全般について知ってもらうために博物館や地質学的な価値のある場所に行く。そこでは、単純な知識の他に、地質学というものの目的やあり方について先輩である2年生が中心となって一年生に指導する。まだ、大学という雰囲気に慣れない一年生にとって心配を払拭するいい機会になっていると僕は実際に体験して感じた。地質科全般のイベントであり、1年、2年の他に先輩、先生方も参加される。
2011年度は、4月9日に行われた。


参加者について
新歓ハイクに参加するメンバーは、まず1年生全員。これは当然である。そもそも彼らのために、行われる野外授業とでも言うべき物であるからだ。これから学んでいくことの全体像を知る上で参加は必須であるし義務でもある。そして、この新歓ハイクを計画し中心となる2年生。さらに、車を出して頂いたり、まだまだ未熟な2年生に指導をしてくださったりと感謝感激の先輩方。加えて、引率の責任者として地質科の先生方も参加される。先生方には、移動手段としての車などでも支援してもらっている。


本番までの軌跡
この新歓ハイクを計画、立案するのは2年生の仕事である。2年生の中でも新歓委員が中心となり予算を立て、パンフレットを作り、行く場所を自分たちで決める。巡る場所を決めるのには、地質学を学ぶのに役に立つ場所であってなおかつ1年生が興味を持てる場所であるなど様々な条件が関わってくる。出発場所である信州大学から遠すぎてもいけない。文献や先輩、先生方からの情報である程度候補を絞っておいてから実際の下見によって決める。今回の新歓ハイクでは、ここ最近よく使われていた生坂ダムを経由してどこかに行くルートではなく、諏訪の方面ヘ向かうルートを策定することになった。


そして、何度かの下見の後おおよそのルートが策定されたが、ここで3月の中旬問題が起こった。それは先の東日本大地震によるものである。直接的な物としては、本震、余震によって地層のそばまで行くのが危険だということである。現場慣れしている2年生以上では、危険性について熟知しており落ち着いた行動が出来るが、1年生ではそうはいかないだろうという予想が立てられた。落石などに巻き込まれれば命に関わる問題だ。間接的な物としては燃料不足である。交通網や石油生成基地の損傷により長野県内のガソリンスタンドでもガソリン不足から給油しにくくなっていた。足である車の燃料が確保できなければどうしようもない。

これらの問題を頭に入れた上で再度考え直された。具体的なルートが決まったのは3月の終わりだった。

信州大学を7時に出発し、途中一度の休憩を挟み、まずは国の天然記念物である蛇石を観察する。そこで、蛇石の出来たメカニズムを班ごとに分かれ2年生(班長が中心)が1年生に向かって説明する。次に、近くの浜横川鉱山跡地のズリに移動する。そこで、1年生にハンマーの使い方、岩石の割りかたなどを指導する。割る岩石は、マンガン鉱石。一通り手順を終えたら、今度は地球の宝石箱(博物館)に移動。昼食をとった後、館内の鉱物、化石を見学する。そして、最後の目的地である諏訪湖が見渡せる展望台に移動する。その後、大学に戻る。

これが最終的な計画である。


さていよいよ本番である。詳細は省くが、出だしは不運だった。雨が降り中止も危ぶまれたからだ。しかし、どうにか天気は持ち直し最後まで予定取り計画を終えることができたのであった。


終わってみて

感想としては、大成功ではなかっただろうか。最後まで様々なことがあったがそれでも1年生に対しての地学の面白さ、意義深さを教えるという当初の目的は果たせたと思う。これは、最後まで頑張った新歓委員、2年生、先輩方、先生方のおかげだろうと思う。その中でも先頭を切った隊長、副隊長には大きな拍手を送りたい。ありがとう。自分は微力しか力となれなかったので、彼らの頑張りに対し心より尊敬している。来年の新歓ハイクがどういった形になるのかはまだ当然ながら決まっていないが、成功を祈っている。地質科学科の未来は明るい。


以上、新刀無乃でした。

なお、生坂ダムなどの長野県の地質に関しては前に書いたエントリで参考文献を紹介している。
長野の地学について学びたい人におすすめの本

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