嫌いな芸術

最近気づいたのだが、どうやら前衛的な芸術という物が嫌いならしい。それに該当する物は、音楽に合わせて妙ちくりんな踊りを踊ったり、ビビットな様々な色の布を理解不能な形で貼り合わせて着たりするような物である。


前から、うすうすわけが分からないよと感じていたが自身の感性が古くさくて理解の範疇を超越しているだけかと信じ込んでいたが、知り合いに聞いてみたところそういうわけでもないようだ。みなとりどりにわけが分からないよと言う。それを作った人、或いは携わった人から何か詳細な解説が聞ければいいのだが、テレビなどでも曖昧なコメントや本能のおもむくままにやってますなど抽象的でやっぱり分からない。専門家なども、一般人にはとうてい意味不明な用語や英単語なんかを多用して逃げているけれど、本当に意味を理解しているのだろうか。彼らの評を聞くたびにそんなことは僕でも分かると思ってしまう。それは、サブカルチャー評論においても感じることだけど。狭い世界のさらに狭い領域で語られても困ってしまう。彼らにはGosickのヴィクトリカちゃんみたいにもっと言語化して欲しいところだ。


1枚の絵とかだったらまだ何となくこういう意図があるのかなと解釈しようがある。しかしながら、謎のダンスをカクテルライトで作り出した鮮やかな背景で踊られると脳がパンクしてしまう。演技者は恥ずかしくないのだろうか。


所詮は勝手な思いでしかないが、もっと見る人のことを考えて芸術活動をやって欲しい。誰にも理解されないのが、果たして意味をなすのかはなはだ疑問である。