ライトノベルにおいて後書きと対照的に付いていることが少ない物

一般小説では付いていないことも多い後書き。それがほぼ100%付いているライトノベルにおいて一般小説よりもあることが少ない物がある。学校帰り、突然降り出した雨の中を家へと一心不乱に走っているとき、さっと傘を差し出してくれる黒髪ロングの美少女よりも出会う確率が低い物。


それは、解説である。


ライトノベルレーベルから出された一般小説(ハードカバー版)ではあるときもあるが、通常の文庫サイズで売られているものには滅多なことでは存在していない。好きな人が解説を寄せた小説などは、ついつい興味のない本でもAmazonのカートに入れてしまう習性の持ち主としては残念に思うところである。同じように、帯に関しても同じことが言える。帯に大抵書かれているのは、編集による物が多い。平積みされている場合は、下手するとタイトルよりも目立つことが多いその部分にもかかわらずその内容はドングリの背比べとも例えてもいいぐらいに平凡でつまらない。


コピーがそれなりに効果をもつことは出版社側も知っているはずなのだが、はっきり言って成長が見られない。冗漫な台詞を並べ立て、見た人が何を意図しているのか疑問を浮かべてしまうような内容。あらすじも同じなのだけどね。


はっきり言って、アニメ化決定、或いはアニメ化企画進行中、コミカライズ絶賛連載中とでも書いていればいいのに。何もやっていないシリーズはどうするんだって聞かれれば、アニメ化とでかく書いて、豆粒大のプリントでしたいなとでもたらいいんじゃないかな。


提案するならば、帯に西尾維新大絶賛「変態しかいない」みたいなことを書いていればいいと思うよ。つまり誰かに頼んで書いてもらう。依頼する人を間違わなければよっぽど効果があるに違いない。少なくとも帯なんか邪魔だから無くして欲しいと常々考え、見もしないユーザーにとって、駄文を見せられるよりはそちらの方が有り難い。作者からの言葉でもいいと思う。



話を戻す。解説が付かないことが一般的なライトノベルで見つけた解説付きの本。それは姪が好き過ぎてたまらない主人公が神様や勇者になって戦うシリーズである。





この説明で理解出来た人は、凄い。正解は、「蒼穹のカルマ」でした。後書きの後に、ファンタジア文庫編集部から解説が付いている。ページ数にして3ページ。はじめこそ、茶化しているが、全編を通して素晴らしい解説。作品の特徴を丁寧に説明している。これをもし読んだ人は。つい買ってしまいそうになるだろう。それほどに素晴らしい出来映えだ。手元にある人は第一巻の最後の方を開いて欲しい。そこに必ずあるはずである。



以上、解説が滅多にないというライトノベルの特徴についてでした。もしかしたら第20回ファンタジア大賞入選作品には皆解説が付いているのかな。なんとなく、著者の思いつきで頼んだような気もする。さて、もう一つ、ライトノベルにない物があります。それは、一般小説でもあまり見かけませんがライトノベルよりは付いている物が多くなっています。大ヒント。「羽月莉音の帝国」には付いている物もありました。

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