広義と狭義のライトノベル 少女小説が含まれたり含まれなかったり

"乙女向けライトノベルレーベル「ビーズログ文庫」" - REVの雑記 - LightNovel Group
<以下、リリースより>
 女子が読むだけじゃもったいない! 超萌える! そんなかわいいヒロインたちを男子にも堪能してもらいたいと、乙女向けライトノベルレーベル「ビーズログ文庫」が男子向けフェアを開催! エンターブレイン男子一同がお気に入りの「嫁」をピックアップし、「萌えること間違いなし!」と太鼓判を押すタイトルを取り揃えました! フェア対象店舗で対象商品を購入すると、その「嫁」(しかもふたりも!)とお見合いができちゃう「お見合い風イラストカード」がもらえます。「ビーズログ文庫」で、あなただけの「嫁」を見つけよう!
http://www.famitsu.com/news/201308/28039044.html


「少女向けレーベル(代表:コバルト文庫)を抜きにしてライトノベルを語るのはけしからん」
的な文章を稀に見掛けるが、
現代では、少年向けの(広義の)ライトノベルを、(狭義の)ライトノベルと呼ぶ、そういう風習の傍証として記録しておく。コバルトにビーンズ、ビーズログや昔のX文庫、を括って言う良い言葉が見つからないのは遺憾ではあるが*1。

1:少女小説、って言葉はちょっとしっくりこない。狭義のライトノベルをジュブナイルっていうくらいしっくりこない

乙女向けライトノベルが男子向けフェアをやってみた


このライトノベルの定義問題から少しだけはずれたところにあるコバルト文庫などの少女小説は、ライトノベルなのかという話。前提として、現在のライトノベルという言葉の定義は狭義と広義の2つに分かれていると言っていい。

REVさんが書かれているように、WEBで活動しているライトノベルクラスタライトノベル読者=ライトノベル読みは、男性が多いため、少年向けのライトノベルを狭義の定義であるライトノベル、少女向けライトノベルなどを含めたものを広義の定義であるライトノベル'と考えている。

なのでライトノベルの今の主流はこれだという文脈で語られる場合、WEB上では少女小説が含まれることはまずない。
また、少女小説について語る記事は、それ自体が少女小説のみに特化した記事であることが多い。例えば少女小説の歩みとか、有名な作家や作品、与えた影響などである。

なので、広義のライトノベルと狭義のライトノベルという定義が少なくともあるということを覚えておく必要がある。といってもこの記事を見る人はほとんど理解してそうである。
コバルト文庫の読者の高齢化は少年向けに比べて進んでいる。どんな人が読んでいるかのアンケートなどは少年向けとは違ってくるのだろうが、詳細は知らんな。なんで、今度のこのラノではそういうアンケートがみたいな。
コバルトで読んだのはなんて素敵にジャパネスクだけなんだよね。

少女向けは、表紙が恥ずかしくて買いにくいというジレンマがある。少年向けのラノベも昔は恥ずかしかったんだけど、もう開き直ってしまってね。そのラノベの表紙問題には、本家のほうで、取り上げてそこそこ話題になった。
少女向けの表紙の恥ずかしさは、少女漫画に対する男性の感じ方と同じだと思う。やっぱり苦手だな。

とはいえ、自分自身は少女向けつまり乙女小説でも内容は別に苦手なわけではない。王子様に出会って実はそれが運命だったとかベタなのようでも大好きだし、複数の男性に好意を寄せられる女の子の一人称小説でも違和感なく読める。なんで機会があれば読みたいな。