はじめに
ライトノベル総合情報サイト ラノベニュースオンラインというサイトがある.ライトノベルのニュース,作家さんなどへのインタビューを専門の記者が記事にしていた.当初は,当時の角川以外の公式のバナー広告が貼られており,各レーベルも期待を寄せていたようだが,広告は途中で打ち切られた.今はその代わりに,セブンネットショッピングやAmazonの広告を貼ることで収益を確保使用しているようである.ここしばらく活動実体が見られず,死へと近づいているように見える.この記事では,ラノベニュースオンラインについて軽く振り返る.
インタビューについて
ラノベニュースオンラインは,ラノオンと略される.そのラノオンのメインコンテンツとして,オリジナルインタビューがある.2011年11月に初めてのインタビュー記事が投稿されてから,2012年の12月までは毎月のようにインタビュー記事が投稿されていた.それを境に大きく投稿間隔に間が空くようになる.最近の投稿は,2013年9月5日の『クラッキング・ウィザード 鋭奪ノ魔人と魔剣の少女』紫藤ケイ先生インタビュー であり,この記事執筆時点までそれから投稿されていない.
タイトルに当初ラノベの素というワードが付いていたが,それが途中でなくなっている.しかし記事本文にラノベの素と書かれているのでコーナー名が変わったというわけではないようだ.事実ココロコネクトの作者さんへのインタビュー記事では久しぶりにタイトルにラノベの素と書かれており,内部での混乱が伺える.
どのレーベルがインタビューを受けたのかは調べるのがめんどいので暇な人がやって欲しい.電撃はとりあえずない.それ以外はあるかな.
独自記事
当初はライトノベルに関わるニュース記事を独自に書いていた.例えば,イベントの告知や新人賞受賞作の紹介,新刊情報などである.しかし,あるとき限界を悟ったか,他のブログの記事をリンクとして載せるようになった.その対象はレーベルの公式ブログと個人のラノベ系ブログのレビュー記事である.あろうことか,トップページに独自記事とそれ以外の記事がごっちゃになっていた時期もあり,何を考えているのかよく分からないと思っていた.現在は,トップページに各レーベルの公式ブログの記事,個人ブログのレビューとが分けられている.しかし,肝心の独自記事といったカテゴリーは見受けられず,ニュースカテゴリーも他のブログの記事で占められている.もう,書く気はないようである.
特集
「みんなで選ぶベストライトノベル2011」投票結果発表 « ライトノベル総合情報サイト ラノベニュースオンラインというコンテストを行った.
投票総数1570票とこのときはまだ人気があったと考えられる.その賞の受賞者には,独自インタビューも行っている.また,ラノベ好き書店員大賞の主催者であるトランペさんへのインタビューも行っている.
ラノベ読みとの関わり
ゆきともさんをスカウトして,このライトノベルが売れて欲しい!という特集記事を載せていた.
【このライトノベルが売れて欲しい】第34回『ナイツ&マジック』趣味が世界を変えていく、メカオタク主人公の異世界冒険譚!! « ライトノベル総合情報サイト ラノベニュースオンライン
「ラノベの車窓から」というラノベ読者が書いていたコーナーもあった.また前述の通り,ラノベ好き書店員大賞のトランペさんへのインタビューなども行っている.その他,記事のライターを募集していた時期もあった.しかし,お金は払わないかわりに指導してあげるとかいうのだった気がする.
その他
ラノベ投稿室があり,作品を投稿してレビューしてもらうことができる.
まとめ
このようなライトノベルだけに限定したニュースサイトは,新しい試みであると開始当初から思っていた.しかし,本当に採算がとれるのかは最初から疑問だった.他のサイトはラノベだけではなく,アニメなどのサブカルチャー全般を扱っているからである.そんなにマニアックな所を攻めてPVや人気が獲得できるのだろうかということである.自分もそのことについて始まった当初に記事にしている.
若干当時の視点は違っていたが,経営についても不安視はしていた.ラノベニュースサイトというアイデアは面白かったと思う.しかし,上手くはいかない物である.ただもしかしたら,方針変更で復活するかもしれないし,温かい目で見守りたい.
ラノベニュースオンラインについて自分が書いた記事
ラノベニュースオンライン ライトノベル総合情報サイト
企業サイト。華々しくデビューしたラノベニュースオンライン。アニメ化情報や新刊の特典、イベントなど様々なライトノベルについての情報をまとめています。独自の作家さんへのインタビューや編集部員によるコラムもあってまとめるだけではないメディアとしての役割を果たしています。 個人ブログなどから記事の提供を受けていることや書き手にスカウトする(ゆきともさんなど)ところも好感が持てます。作品投稿のページは作品投稿が少なく過疎っていて寂しい……。
収益はバナー広告とAmazonによるアファリエイトだと思われます。バナー広告は相変わらず非角川系のみ。具体的には、この記事の時点で、ガガガ、一迅社、創芸社クリア。しかし、スニーカー文庫、ファンタジア文庫で作品を出している作家へのインタビューが行われていることから、角川に嫌われているということはないでしょうね。単に角川が広告効果へ疑問を持っているからなのかな。長く続いて欲しいですが、どうなりますか。僕個人としては期待してます。
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