読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ミグストラノート

ラノベ読みの日記です。その他、地質。

パンニング(Panning)、わんかけについて (ジルコン分離)

地質

パンニング、碗かけについてのまとめ.

はじめに

わんかけ法とは

椀状の容器に砂鉱や粉砕した鉱石を入れ、水を加えて手で揺り動かし、低比重の不要な岩石粉を水とともに縁から流出させて高比重の鉱物を選別する方法。砂金の選別などに利用。

http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/239023/m0u/

動画

gold pan panning zircon and heavy minerals Part 1 -7 (パート7まであるが、4あたりがおすすめ)

www.youtube.com

www.youtube.com

zircon panning (良い) www.youtube.com

How to Pan for Gold

Gold Panning -- Backwash & Tap Method

crevicing for gold nuggets on forth of july

日本語の記事

鉱物採集の技(1)  パンニング

本文

わんがけ(パンニング)火山灰や砂から比重の大きな重鉱物を取り出すために主に使用される.火山灰の場合は、構成鉱物の観察や分析のために細粒の粘土鉱物などの物質を除去するために使われる。世界では砂金を選別するために用いられてきた.日本でも,佐渡の砂金センターとかでやったことがあるでしょう.

回転させるというイメージがあったが,実際は左右にふるって重い鉱物を下へ移動させ,その後パンの前後運動で軽い鉱物をはじき出すというイメージでいいらしい.また溝のある方を弾き出す側にすることで,重い鉱物がわんがけが上手くいかずに出て行くのを防ぐことが出来るみたいである.

冒頭3つの動画では、水面の表面張力を減らすために石鹸水を一定時間使用している。zircon panningの1分3秒から動画上に入る注釈で示される。これが分析に及ぼす影響については、分からないが、よく水で洗えば除去できるのだろうか。

パンやお椀のほかに、お玉や小さなボウルを使う方法もある。重鉱物 (比重2.85より大きい) の分離を目的とする場合では、東工大の人の記述によると、パンを使うよりもお玉を使うほうが良いそうである。

4 岩石サンプルからのジルコン分離と同位体分析の実際

これは私も試したが、かなり効率が良い。ただし、お玉に入る砂の量が限定されているため、時間がかかるという欠点がある。わんかけで集めた鉱物群において、実際の重鉱物の比率よりも、より重たい鉱物の比率 (ジルコンなど) が高くなるように感じるが、暇な人はテストしてほしい。比重が比較的一定な鉱物 (例えばジルコン) を対象とする場合では、組成のバラエティによるわんかけ段階でのバイアスは最小になる。

お玉法においての実際の手順を軽く紹介する。

0、一定の粒度にふるい分けた砂を用意する。粒度は、上限を決めれば良い。1mm以下、250マイクロメートル以下など目的に応じて人それぞれである。目的とする鉱物の粒度を薄片等で調べることが推薦される。当然だが実際の鉱物は球ではないので、250マイクロのふるいを使っても一番長いところがそれ以上の長さを持つ鉱物が一般的に通過する。

1、流しなどにボウルを置く。

2,水をちょろちょろボウル以外のところに常に流す。

3,お玉に使い捨てのプラスチックスプーンなどで砂を入れる。砂の量はあまり多くないほうが良い。

4、ちょろちょろ流れている水をおたまに入れ、ボウルの上で小刻みに左右にお玉をふる (重鉱物を沈めるため)。適切な回数は正直分からないが、他のパンを使った動画を見る限りでは、砂が多いうちは回数が多いほうが良いように思える。

5、ボウルの上でお玉を回転させて水を回転させながら排出する (軽鉱物が水とともにボウルへと出て行く)。この時お玉が水平の状態で水が綺麗に回転するようにする。

6、4と5を繰り返し、お玉の中の砂の量がわずかになったら終わりにして、シャーレやアルミカップなどに移して実体顕微鏡で観察する。まだ十分に農集できていなければ再度4と5をやる。

7、3-6を繰り返し目的の重鉱物量が手に入るまで続ける。もしも、ボウルが水でいっぱいになった場合は、しばらく放置し、浮いている微細鉱物ごと砂を流して良い場所に水を流せば良い。ボウルにたまった砂 (軽鉱物主体) は、皿などに入れてオーブンなどで乾燥させて回収してもよい。

付記。お玉により濃集した重鉱物と軽鉱物の集団から重鉱物の比率を高める方法として、磁性鉱物を除去した後に小さなわんを使うというものがある。また重液を使っても良い。ただし使用し水で薄まった重液を再び濃くする手間がある。

参考記事と本

ひとりで探せる 川原や海辺のきれいな石の図鑑

ひとりで探せる 川原や海辺のきれいな石の図鑑

「ひとりで探せる 川原や海辺のきれいな石の図鑑」書評 - ミグストラノート

パンニングで集めた鉱物とその実際の手法について紹介されている。