この理論は極めてシンプルである.
面白いライトノベルは売れるというものである.
読者が求めるのは,つまらない作品ではなくて面白い作品である.よって面白い作品は売れる.
それだけのことである.
なんて当たり前のことをいったのは訳があるので少しだけ説明をしよう.少し例を出そう.この理論は新人賞にも反映されているはずだ.下読みや編集者,審査員達が,投稿作を評価するときキャラクターとか描写とかいろいろな軸があるだろうが,しかし,総合的に見ればそれは面白さ=エンタメ度にまとめられるはずである.
よって新人賞を取りたい人は,面白い作品を書けばよいのだ.なぜ賞をとれないのかという理由も,この理論で説明するとお前の作品がつまらないからだに集約される.
自分では面白いかどうかなんて分からないなんて言う人がもしかしたらいるかもしれない.ならば,誰かに読んで貰えばよい.今だったらそれこそネット上には暇な読者がたくさんいる.これは素晴らしいことだ.そういう人たちに,頭を下げて読んで貰えるように頼もう.
この理論の正しさを説明する理由としては,ネットで話題の小説が出版されると売れて,そして皆とりどりに一定以上の面白さを主張することだ.面白いからネットで話題じゃねえかと言うことも出来る.
そしてこの理論の根底にあるのは,面白い作品が売れて欲しいというものだ.せっかく面白いのだから,みんなに読んで欲しいと思うことがあるだろう.しかし,なぜか売れないし,読者が増えないということがままある.その理由は,みなまあやっぱしそうかとうすうす気づいている.メインの読者層とのミスマッチとかレーベルの特性なんかである.
そういった例外はあるにせよ.面白い作品を書いていればいずれヒットするのではと作家さんには主張したい.マーケティングがどうのこうのとか文句をいうよりもそっちを考えて欲しい.