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ミグストラノート

ラノベ読みの日記です。その他、地質。

「ひとりで探せる 川原や海辺のきれいな石の図鑑」書評

ひとりで探せる 川原や海辺のきれいな石の図鑑

ひとりで探せる 川原や海辺のきれいな石の図鑑

この本では野外に出て川原や海辺で発見したきれいな鉱物や岩石が紹介されている。まず、代表的なきれいな鉱物と岩石が並列に紹介され、次に実際に探しに行くための初歩的な知識と観察するための模式的な場所が示されている。

川原にある岩石を紹介する本は多い。例えば川原の石ころ図鑑は私も持っているが良い本だった。

川原の石ころ図鑑

川原の石ころ図鑑

この本が特徴的なのは、石に着目するだけではなくて、砂中の鉱物にも目を向けているところである。砂中には岩石から分解された鉱物が単結晶で含まれている。それらから砂金採りと同様のパンニングを行うことにより、重たい綺麗な鉱物であるザクロ石、ルビー、サファイア、かんらん石をとりだすことができるのだ。カラーで載せられている美しい鉱物らは、ひとつひとつの鉱物は小さいながらも心に響くものがある。

これらの重たい鉱物は石英や長石といった軽鉱物と対照的に「重鉱物・heavy minerals」と呼ばれる。その中には、本文中でも繰り返し紹介されている、サファイアやルビー、ガーネット、かんらん石、角閃石電気石なども含まれている。

パンニングは、パン一枚、2000円くらいがあればできるので、子供でもやりやすい。ぜひこの本を読んで、やってみてほしい。

日本でこのように様々な岩石や鉱物が見られるのは、やはりさまざまな変成岩や火成岩が狭い範囲に密に分布しているためである。そのため一つの河川でも、様々な岩石種が見られる。私もこの本を読みながら、三波川変成岩に含まれる緑泥片岩や紅簾片岩をぜひ見に行きたいと思った。