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ミグストラノート

ラノベ読みの日記です。その他、地質。

超高速で年代測定をやろとするとどのくらいかかるのか ジルコンU-Pb年代測定

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つい先日まで見かけていた鈴木先生がなくなった.私の父親もそうだったが,死というのは誰にでも平等に起きる物だと実感した.それで鈴木さん関係の追悼文を見ていたりしたのだが,Youtubeにずいぶん昔のドキュメンタリーが上がっていた.

試料作りから年代測定まで1日あれば年代測定まで持って行けると話されていた.

ジルコンU-Pb年代測定の場合どのくらいあれば年代測定まで持って行けるのか少し考えてみたい.ただし目の前に石があるとする.

ジルコンU-Pb年代

前提条件 あくまでも最速を検討し,普通にやるべきプロセスを削除している.ジルコン年代分析対象は花崗岩とし,分析ジルコン個数は50個とする.

1 2時間 石からダイヤモンドカッター等で風化部を除去し,スラブにする.

2 8時間 オーブンで乾燥させる. 

3 2時間 砕く.

4 1時間 水ひとパンニング.

5 2時間 ジルコンを埋め込み熱して固める.

6 2時間 磨いて断面を出す.

7 1時間 CL撮影.1時間に20枚撮影するとして,一枚の視野に3から2個ずつ撮る.

8 2時間 LA-ICP-MSで分析.立ち上げは他の人がやっているとして20分でアンノーン9個だとすると,2時間.

9 2時間 データ解析.

総計22時間.年代測定までは18時間かかっている.一日で分析を終えることができた.

ジルコン含有率が低い岩石,安山岩質の岩石などでは砕く量が増えるので粉砕に+2時間,パンニングに+2時間,磁気分離や重液分離に+4時間程度を見積もっていた方がよい.

オーブンの乾燥時間はスラブの厚さを薄くすることで短縮できる.厚さが5mm程度ならば120度で3時間程度で乾燥できるのではないだろうか.

現実問題として急いでやるとたいてい良くないことが起きるので,急がない方がよい.

100サンプル分析するとして,分析ジルコン個数を2倍にして,現実的な解析時間を入れるとすると一年仕事になりそうだ.