2Dモデル出身か3Dモデル出身かの違いによるバーチャルな身体への意識

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2Dモデル出身か3Dモデル出身かの違いによってバーチャルな身体に対して明らかな意識が見られるように思える.

2Dモデル出身者は,2D時代には自分の身体に対して修正を行うことに対して柔軟な対応をしている.例えば胸の揺れ方や首の長さを調節したり,トラッキングがうまくいくようにモデルに改良を加えることなどはごく当たり前に行っている.

それは3Dになってからも同様であって,モデルを使い分けたり問題の部分を直すなどのことをしている.

一方で3D出身者はモデルの修正などメタ的要素を極力出さないようにしている.一度作ったモデルは基本的にずっと使い続け,変更することはめったにない.変更したとしても,そのモデルをその後変更なしで長期間使い続けている.

そして放送事故のような骨折みたいなことが起きても,言葉を濁したりしてメタ的な発言は避ける傾向にある.

この違いは,2D出身者では視聴者に対してふれあうための宿る身体であり一つだけしか存在しないわけではないという意識が強く,3D出身者では自分そのものと意識が強いのではないかと私は考えている.どちらも身体に対しては愛がある物の,モデルに対しての本質的な考え方は違っているのだろう.

これに関連して,前世の記憶の有無も影響してくる.前世の記憶がないタイプの方は,2D,3D問わずバーチャルな身体が唯一といってもいいものと捉えることが多い印象がある.また設定を重視するタイプのVTuberさんは,メタ的要素を避けることが多い.

電撃マオウ 2018年11月号 [雑誌]

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