VTuberとファンがアニメを見ずにVTuber界隈の話をしがちな件

アニメをあまり見ていない件

VTuberファンにアニメを見ている人が少ないことはよく知られている.これはアニメファンでない人がVTuberファンをやっていることを意味しない.

VTuberを追っていると,単純に時間がなくなるのでその結果としてアニメを見なくなるというのが真相である.なので少し古いアニメの話をすることは可能だが,最近のアニメについては詳しくない.そしてアニメは一話24分もあり時間を食う.

これは視聴者だけではなくVTuber自身もそうで,昔はアニメをたくさん見ていたけれど,VTuberとして活動をしはじめてからは見ていないという人がたくさんいる.かつて見ていた時間には,自分の活動の準備や配信,他のVTuberの配信をみたりしている.

ボカロについて

VTuberとボカロの親和性は高いものの,最近の作品に詳しい人は少ない.これは世代的なことも影響している.

VTuber界隈の話をしがち

VTuberやファンがVTuber界隈の話をしがちなどもこのせいだろう.若い子がテレビを見なくなりYouTuberの話ばかりをするようになっているのと同様の事例である.長期的な視点で見るとあまり良くない傾向ではあるが,視聴者からすれば有限の時間を好きなものの消費に集中した結果であるので致し方がない.

一方ゲームはVTuberのコンテンツに組み込まれているので,ゲームについてはVTuberを視聴しつつも追うことができる.マイクラ,APEXやPUBGなどのFPS,スマブラ,スプラトゥーン2,テトリスと多数のゲームに触れ合っている.音楽などもそうだろう.このようにいくつかのジャンルはVTuber界隈を追いつつも触れることができている.

特定のジャンルに特化したVTuber

この呪縛から逃れているのが特定のジャンルに特化したVTuberである.例としては漫画や映画,ラノベ,音楽系VTuberが挙げられる.彼ら,彼女らの周りには同じ趣味を持つ視聴者が集まる.

しかしVTuberにとっては活動が忙しくなれば最新のものに触れる時間がなくなる.視聴者も界隈のことを追うようになれば,同様である.

上記と関連するが,働いているVTuberの場合,自分の仕事の話をすることでこの呪縛から努力することなく抜けている.

将来を見越して

VTuber界隈に外から新たなファンを獲得するためには界隈の外に触れているべきで,意図的に時間を作って鑑賞することが必要だろう.

多様性があったはずのVTuber界隈から多様性が失われる.時間の消費が激しい界隈の宿命なのかもしれない.

コンプティーク4月号増刊 Vティーク Vol.3

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